概要

このページでは助成金の使い道や税金など助成金の性質について社労士が簡単に解説します。

助成金って必要なの?

助成金に返済は不要です!
高齢の方を採用したり、非正規の社員様を正社員登用したり、様々な事を契機に助成金の受給が可能ですが
どれも目標達成のご褒美のような性質であり、返済等は不要です。

ですが、例外もあり
受給が不適切だとみなされたり、書類に不備があった場合は返還の可能性が発生します。
虚偽申告で助成金を受給した場合は返還だけでは済まず、割増で返還する必要があります。
また、割増の返還だけでも許されず逮捕なんてニュースもありましたね。

もちろん、虚偽申告で助成金を受け取ろうという人は普通に考えて存在しないと信じていますが……

一番困るのは書類や手続きの不備です。
自社が助成金を受け取れる状況で、計画を立てて受給申請をしていたのに
一部書類の不備があって助成金を受け取る事が出来なかった。
返還しなくてはならなくなった。
そういった状況は出来るだけなくしたいものです。
その為に助成金申請を代行出来る唯一の資格、社会保険労務士を便利にご利用頂けるとご安心かと思われます。(社労士も助かります)

使い道は限定される?

使い道は限定される?

助成金の支給を受けた場合、そのお金の使用用途が限定されるような事はありません。
人材教育費の足しにしても良いですし、設備投資に回しても大丈夫です。
また、従業員へ還元するもよし、使わずに経営体力として貯めておくのもOKです。

本当に何も限定される事はなく、純粋に利益が増えたのと同等の効果があります。

経常利益率が10%の企業様が50万円の助成金を受け取った場合
売り上げが500万円程度増えたのと同じくらいのキャッシュフロー改善が見込めますね。
経常利益目標まであと50万円、という場合
例えばキャリアアップ助成金正社員化コースを1名分受給する事で達成出来る事にもなります。

税金はかかるの?

助成金の受給は税金は発生します。
そのまま経常利益に繋がる、というお話をしましたが
利益として扱われるので法人税の対象となります。
勘定科目としては雑所得に該当します。

仕訳を切る場合は支給決定日に
未収入金500,000/雑所得500,000
として未収入金として計上し

受給日に
預金500,000/未収入金500,000
として
預金500,000/雑所得500,000の仕訳を二段階に区切って仕訳処理をします。

おすすめの使い道は?

人材教育資金に充てる事や
労働生産性を上げる為の設備投資などに回すのがベターかと思います。
労働生産性を満たすための機械導入は助成金による経費補助の対象となりますので(働き方改革推進支援助成金)
キャリアアップ助成金で受給した金額を元手に働き方改革や労働生産性を高める機械等の設備投資
その後に経費補助を受ける事で、スマートに職場環境を改善する事が出来ます。