はじめに
本記事は、2025年6月提出の「ベースアップ評価料(Ⅰ)」計画書に対応した内容です。
病院、クリニックの皆様
6月8月の計画書と報告書の提出に頭を悩ませていませんでしょうか?
私も最初は書き方が分からず頭を抱えていましたが
ある程度慣れてきたので極力分かりやすさ重視でお伝えします。
もちろん代行も承っておりますので気軽にご依頼ください。
全体の流れ
001467691.pdf
こちらに厚労省のPDFがあります。
詳細はこちらでご確認ください。
ステップ1
1.ベースアップ評価料手当を含む対象労働者の賃金の【総額】を算出します。仮に1030万円とします。
2.ベースアップ評価料手当の総額を算出します。30万円とします。
3. 1020万円から20万円を引きますBUが無かったら1000万だった賃金が1030万円になったので賃金は3%アップしましたね、というデータが取れます。
参考
何がベースアップ手当になるのかという項目がありますが、基本的に無視してください。
ベースアップ評価料を原資として昇給も可能ですが後から判別する事が難しくなります。
また、BU評価料が無くなった時に原資の無い昇給分の賃下げが難しく危険です。
基本的に「BU評価料手当」として支給する方が管理の面でも後に制度が無くなった時の対策としても優秀だと考えますがこれはあくまで私個人の意見です。
ステップ2 令和7年度分「賃金改善計画書」の作成・提出
ベースアップ評価料(Ⅰ)のみを届出している医療機関・ステーションは評価料Ⅰ専用届出様式を用いてください。↓こちらです
ベースアップ評価料Ⅰ専用届出様式
こちら、かなりシンプルになっていて書きやすくなっております。
良い意味で驚きました。

- 届出種別 計画書提出
- 毎年8月に報告書を出します チェック
- 保健医療機関コード 入力
- 保険医療機関名 入力
- 都道府県 住所 開設者 入力
- 連絡先 担当者または社労士の名前、電話番号を記入
- 医科or歯科にチェック

- ベースアップの算定開始月と算定終了月を記入 4月~3月で問題ありません
- 初診再診回数を入力 直近1ヶ月の物を入力 数値が異常な場合は直近3ヶ月でならす事も可能です。

初診100回再診1000回は2600点、月26000円になりますので
こちらを原資に従業員の賃金改善を行ってください。
こちらでは賃金改善額を23000円としていますが
賃金上昇にあたり、社会保険料の増加分が発生するので、それを含めてベースアップ評価料を使い切ってくださいという事らしいです。
今回の場合23000円でもエラーは出ませんが
22000円等にしてベースアップ評価料が余る形だとエラーが出ます。
必ずぴったり使い切るかクリニック様の手出しを含めて賃金改善を行い、医院の収益にしてはならないというメッセージだと考えています。
これで別添の書類は完成です。
賃金改善計画書

全て自動入力されるため、ここまで正確に記入出来たらこちらは自動で完成しています。
届出書

悪い事をしていませんか?しませんか?というお馴染みのチェックボックスです。
問題はないとは思いますが確認してチェックを押しましょう。
これで「計画書」部分は終了です
計画書の提出

保険医療機関番号_ベースアップ評価料計画書提出.xlsx
のような形式で管轄の厚生支局長に提出します。
宮城の場合だとこんな感じです
To baseup-hyoukaryou04●mhlw.go.jp
件名 ベースアップ評価料計画書提出 小畑内科クリニック
東北厚生支局
ご担当者様
お世話になっております小畑内科クリニックです。
R7年度分の計画書を添付したのでご確認よろしくお願いします。
のような形で
ファイルにも保険医療機関番号を書きますが
本文や件名にも保険医療機関の名前が分かるような記載をして送ります。
これで計画書の提出は終了です。
取り急ぎ「計画書」部分のみ完成して投稿しております。
報告書部分については少々お待ちください。
依頼も歓迎しております。